クラスの奴らも、普段大人しい茉冬がそんな声を出して驚いていた。 「これ私がつくってあげたしおりだよ?! さくやくんは気にいってたの!!それやぶくなんてありえない!! だいっきらい!!にどとはなしかけてこないで!!」 そう言い放ってもう一度そいつを睨みつけたあと、俺の元に来た。 「だいじょうぶ?たてる?」 いつもの優しい目をした茉冬に戻ってそう聞く。 潤もすぐに駆け寄ってきて、俺は2人に抱えられて教室を出た。