俺様パイロットは契約妻を容赦なく溺愛する【極上悪魔なスパダリシリーズ】


 話しながら気づいた。自分はどちらかと言うと父に似た部分が多いのかもしれないと。煙たがっている父と似ているとは皮肉だが。

 そして、父には記者の仕事はぴったりなのだろうとも思う。気になったらとことん調べる性格だから。


「父は週刊誌の記者をしているんですけど、私は昔からその仕事にいい印象がなかったんです。特に芸能の部署にいたときはスクープを狙うために張り込んだり、揚げ足を取るような記事を書いたりするの、嫌だなぁって。だから父の記事はほとんど見ていないし、今なにを扱っているかも知りません」


 苦笑交じりに漏らす私の本音に、千里さんは黙って耳を傾けている。


「でも私が飛行機を好きになったのは、空港によく連れていってくれた父のおかげでもあるから、そこは感謝してます。初めて離着陸を見たときの思い出にはしっかり父もいるし、なんだかんだ言って親は大切なんでしょうね」


 幼い頃一緒に飛行機を見た記憶を蘇らせると、ほんの少しだけセンチメンタルな気分になる。いくら反抗しても、父が大事な存在であるのは間違いない。