俺様パイロットは契約妻を容赦なく溺愛する【極上悪魔なスパダリシリーズ】


 会場に着くと、チケットカウンターも薄暗く星が散りばめられた幻想的な空間となっていて、宇宙に迷い込んだような感覚を味わえた。

 トンネル状のアプローチを抜けた先にあるドームの中には寝転がって見られるシートもあり、すでにカップルがくっついてふたりだけの世界に入っている。

 最近のプラネタリウムの進化に軽く驚きつつ、私たちはもちろん一般的な座席に座った。なんだかアロマのようないい香りもするし、このリクライニングシートを倒したらめちゃくちゃリラックスできそう。

 落ち着いたところで、隣に座る千里さんに話しかける。


「コックピットから天の川も見られるんですよね。綺麗だろうなぁ」
「あれは見事だよ。流れ星もしょっちゅう見る」
「すごい! うらやましすぎます」


 以前オーロラの話をしたときと同じように、いつもとは少し違う穏やかな表情で語る彼に、私は羨望の眼差しを送っていた。

 私は飛行機好きなくせに海外にはハワイしか行ったことがないし、夜のフライトもあまり経験がない。いつか千里さんと一緒に乗れたらいいな、という漠然とした夢が心の奥底に芽生えた。