それは突然だった

「俺と付き合ってるフリをしてほしい」

「は?」


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10月初旬

「今日もいい天気だね!明菜」

「そうだね。眠たくなってくるよ」

私、川上明菜はいつも通り友達の秋元由良と

お昼ご飯を食べて話していたら少し苦手なクラスメイトの

滝口 直斗君が私と由良に近づいてきて

「川上さん、ちょっと今時間ある?」

と聞いてきた

「あるけど……」

「じゃあ話あるから来てもらってもいい?」

「うん。いってくるね」