過保護な次期社長の甘い罠〜はじめてを、奪われました〜


そして胸の頂を口に含まれ与えられた刺激に、

「……っあ……っ、やぁん……っ!」

自分のものとは思えない嬌声が漏れて、

「たいが……っ」

思わず大我の頭を掻き抱いて彼の名を呼び、私はいやいやするように首を振る。

「……参ったな……想像以上に可愛い」

そう溢した大我は堪らないって顔をして、胸だけじゃなく私のいろんなところに舌や指を這わせ、弄り、さらに感じたことのない刺激を私に与えていく。

そのどれもに溶かされながら、何度も囁かれる「可愛い」にきゅんとなり、そうして開かれた身体に大我がゆっくりと入ってくる。

「……痛くないか?」

「だっ、いじょうぶ……」

痛くないと言えば嘘になるけれど、私と繋がろうとしながら何度も優しく落とされるキスと、絡み合う指にぎゅっと込められた力で痛みが和らぐ気がした。

「はぁ……っ。羽衣……っ、好きだ、愛してる……」

そして完全にひとつになれた時、少し苦しげに漏らした色っぽい吐息に乗せて甘くそう囁かれば、私の目から涙が溢れた。

「……っ、私もです……っ」

身体を繋げたまま、大我は快感を堪えているような顔を嬉しそうに綻ばせた。

そして慈しむように私の髪を撫で、

「……またお前のはじめて、ひとつもらっちまったな」

乱れた呼吸の合間に艶っぽくそう言って額にキスを落とした後、

「でももうこれから先もずっと、お前のはじめては全部オレのものだーーーー」


耳元で甘く囁き、私のまだ知らない快楽へと私を引き摺り込んでいったのだったーーーー。