「えっ?ウイウイ私と大我のこと誤解してたのか⁉︎なんかごめん!」
焦る桃ちゃんに、私が勝手に誤解してただけですから、と慌ててふるふる首を振って涙を拭う。
「おねえたん、いたいいたいの?」
そう言って"いたいのいたいのとんでけー"と可愛らしい小さな手をくるくるしておまじないを唱えてくれるのは虎太朗くん。
「ありがとう、虎太朗くん」
それがあまりにも可愛くてくすくすと泣き笑いみたいな顔でそう言えば、桃ちゃんはそんな愛息子を愛おしそうに見つめて頭を撫でる。
「でも今も昔も大我にあんな顔させられる女、ウイウイくらいだからさ。だからもう安心して大我に食べられちゃい……」
息子を愛でる顔からは一転、うししっ、と言わんばかりの顔でさっきの坂崎さんと同じようなことを言った桃ちゃんと虎太朗くんの顔が、ぷつん、と突然画面から消えた。
「ったく、あいつは……」
どうやら大我が通話を強制終了したらしい。
「で、羽衣。これで誤解はちゃんと解けたか?」
スマホに向かって桃ちゃんに悪態をついた後、私の顔を覗き込む。
「はい……」
未だ止まらないいろんな感情の乗った涙を拭いながら、それでも私はしっかりと大我を見つめる。
焦る桃ちゃんに、私が勝手に誤解してただけですから、と慌ててふるふる首を振って涙を拭う。
「おねえたん、いたいいたいの?」
そう言って"いたいのいたいのとんでけー"と可愛らしい小さな手をくるくるしておまじないを唱えてくれるのは虎太朗くん。
「ありがとう、虎太朗くん」
それがあまりにも可愛くてくすくすと泣き笑いみたいな顔でそう言えば、桃ちゃんはそんな愛息子を愛おしそうに見つめて頭を撫でる。
「でも今も昔も大我にあんな顔させられる女、ウイウイくらいだからさ。だからもう安心して大我に食べられちゃい……」
息子を愛でる顔からは一転、うししっ、と言わんばかりの顔でさっきの坂崎さんと同じようなことを言った桃ちゃんと虎太朗くんの顔が、ぷつん、と突然画面から消えた。
「ったく、あいつは……」
どうやら大我が通話を強制終了したらしい。
「で、羽衣。これで誤解はちゃんと解けたか?」
スマホに向かって桃ちゃんに悪態をついた後、私の顔を覗き込む。
「はい……」
未だ止まらないいろんな感情の乗った涙を拭いながら、それでも私はしっかりと大我を見つめる。



