「……えっ⁉︎高校の時付き合ってましたよね⁉︎好きじゃないのに付き合ってたってことですか⁉︎」
「バカ、何でそうなるんだ。そもそも付き合ってねーよ」
「嘘!だって大我たちが高3の時、遥くん抜きでよく2人でいましたよね⁉︎だから私はてっきり付き合い出した2人に遠慮した遥くんが距離を置いたんだと……」
「逆だ。あれは遥に女が出来たからオレたちが遠慮しただけで、オレたちが付き合ってるから遥が距離を置いた訳じゃねえ。それにあの頃桃が好きだったのは、オレじゃなくて遥の方だ」
「……えっ!」
思い掛けない事実に素っ頓狂な声が漏れる。
あの頃桃ちゃんが好きだったのは遥くんで、大我と桃ちゃんは付き合ってなかった……?
「羽衣、この先の駐車場に車停めてるから、そこまで歩くぞ。話はそれからだ」
頭がオーバーヒートして完全にフリーズしてしまった私に向かってそう言い、大我は私の肩に掛かっていたコートをちゃんと着せてくれ、私の手に自分の指をしっかり絡ませ歩き出した。
繋いだ手から伝わる温もりが、これは夢じゃないんだと教えてくれる。
じゃあ本当に大我は私のことが好きなの?
桃ちゃんのことは私の勘違い?
私、大我に好きって伝えてもいいの?
でもまだ半信半疑で素直に受け止められない自分がいる。
「バカ、何でそうなるんだ。そもそも付き合ってねーよ」
「嘘!だって大我たちが高3の時、遥くん抜きでよく2人でいましたよね⁉︎だから私はてっきり付き合い出した2人に遠慮した遥くんが距離を置いたんだと……」
「逆だ。あれは遥に女が出来たからオレたちが遠慮しただけで、オレたちが付き合ってるから遥が距離を置いた訳じゃねえ。それにあの頃桃が好きだったのは、オレじゃなくて遥の方だ」
「……えっ!」
思い掛けない事実に素っ頓狂な声が漏れる。
あの頃桃ちゃんが好きだったのは遥くんで、大我と桃ちゃんは付き合ってなかった……?
「羽衣、この先の駐車場に車停めてるから、そこまで歩くぞ。話はそれからだ」
頭がオーバーヒートして完全にフリーズしてしまった私に向かってそう言い、大我は私の肩に掛かっていたコートをちゃんと着せてくれ、私の手に自分の指をしっかり絡ませ歩き出した。
繋いだ手から伝わる温もりが、これは夢じゃないんだと教えてくれる。
じゃあ本当に大我は私のことが好きなの?
桃ちゃんのことは私の勘違い?
私、大我に好きって伝えてもいいの?
でもまだ半信半疑で素直に受け止められない自分がいる。



