せっかく仲良くなって、毎日笑って話をしていたのに。

フラれたあと、伊月くんと目も合わせられないような日々が続くなんて、想像すらしたくなかった。

そして、ズルズルと新学期……。


「全く、真桜は。ビビる必要、絶対ないって。伊月くんと会話できる女子なんか、真桜しかいないじゃん」

「うん……」


教室の扉を開ける成美ちゃんに、相づちを打ちながら、教室に入る。

確かに、前に伊月くんには、「真桜以外の女子は好きだと思ったことがない」と、言われたことはあるけど。


あの時、私を囲んだ三人組は、今年はクラスが離れた。

それは、少し安心している。


以前、そんなふうに言わせるくらいの何かがあったのかな。

誰か、女の子との間で?