「おっはよー、真桜。もうクラス替え見た?」
「な、な、成美ちゃん……?」
ガタガタと震えて、その場から動けなくなっていた私に、登校してきたばかりの成美ちゃんが、後ろから肩を叩いた。
「成美ちゃん、どうしよう……、怖くて、進めない……!」
「えっ? まさか、ずっとここにいたの? もう、しょうがないな。先に見てくる」
「えっ、待っ……!」
止める隙もなく、成美ちゃんはひとりで新しいクラス表の前までスタスタと進んでいってしまった。
情けないことに、未だに動けない私は、その背中を見守るばかり。
何度か成美ちゃんの頭が上下左右を行き来して、こちらを振り向いた。
声を出す代わりに、手で丸を作って笑う姿に、ホッと胸をなで下ろした。
「な、な、成美ちゃん……?」
ガタガタと震えて、その場から動けなくなっていた私に、登校してきたばかりの成美ちゃんが、後ろから肩を叩いた。
「成美ちゃん、どうしよう……、怖くて、進めない……!」
「えっ? まさか、ずっとここにいたの? もう、しょうがないな。先に見てくる」
「えっ、待っ……!」
止める隙もなく、成美ちゃんはひとりで新しいクラス表の前までスタスタと進んでいってしまった。
情けないことに、未だに動けない私は、その背中を見守るばかり。
何度か成美ちゃんの頭が上下左右を行き来して、こちらを振り向いた。
声を出す代わりに、手で丸を作って笑う姿に、ホッと胸をなで下ろした。