伊月くんが、目をそらし気味に、私の口を右手で塞いでいる。

唇に初めて感じる伊月くんの体温に、私は目を見開いた。


男の子の手って、やわらかくないんだ。

少し汗ばんでいて、意外と高い体温に、どうしようもなくドキドキしてしまう。


というか、これは何ごと……!?


「真桜、……ごめん」


未だに目をそらしている伊月くんが、私の名前を呼ぶ。


「今までずっと、真桜のこと避けたりして」