「え、あ、あの、い、伊月くん……!!」

「ごめん。……少し、我慢して」


吐息が近い。

広い腕が、私の肩に回る。


抱きしめられて……いる?


「っ……!」


さらに意識をしてしまって、呼吸の仕方すら思い出せなくなる。

息苦しい。


自分が泣いていたことなんて、すっかり忘れてしまった。