人通りが少ないとはいっても、ここは住宅街。

しかも、休日。

買い物から帰る人や、遊びに行く人。

家から外に出る人は、もちろんいるわけで。


すれ違って、私の涙を気にして、コソコソとした視線が集まる。


早く、泣き止まないと。

伊月くんにまで、迷惑が……──


「っ……!!」


慌ててまぶたをこすっていると、頭をグイッと引き寄せられ、突然視界が暗くなった。