「どうしたの? 大丈夫? まさか、もう熱出たの?」

「うん。真桜ちゃんのせいで、熱出ちゃった……」

「ええ……?」


膝に顔を埋めるようにしているから、顔色は見えないけれど、耳が赤いのはよく分かった。


「真桜ちゃんって、前からそうだよね。俺のこと嫌いなくせに、サラッと褒めてきたりさ」


膝からぴょこっと目が覗いて、上目遣いが私を見る。

顔も、赤い……。


「勝手に雨の中引っ張っていった俺に、体調の心配するとか、反則だから」