私がうつむいて黙ると、向かい側の席からフッと吹き出す声が聞こえて、顔を上げた。


「真桜ちゃんって、騙されやすいとか言われない?」

「……はい?」

「こんなの、同情を誘うために言ってるだけかもよ。ダメだよ、信じちゃ。俺は真桜ちゃんが好きなんだから、それくらいするかもしれないでしょ」


なんだかものすごいことをサラッと言われて、顔が熱くなって、私は先ほどよりも深くうつむいた。


「今日だって、真桜ちゃんと伊月が気まずくなってるの知ってて、そこにつけこんでやろうと思って、無理やり誘ったんだしね」