「延藤くん、いつから待ってたの?」

「ん? 朝七時」

「し、七時!? なんで!?」

「なんでって、待ち合わせの時間言ってなかったから。真桜ちゃんが、何時に来てもいいようにって思って」

「さすがに、そんな時間には行かないよ! それに、私、ずっと行かないって言ってたよね?」

「うん。だから、来てくれてありがと。あと五時間くらいは余裕で待つつもりでいたんだけど」

「っ……」


屈託(くったく)なく笑われて、言葉に詰まる。

前もって何度も断っていたんだから、私が罪悪感を持つ必要はないはずなのに、胸が痛くなる。