「ずるいよ……」
スカートの上で、ギュッとこぶしを握る。
言いたいことは、たくさんある。
でも、一番は……。
「延藤くん、ずるいよ! だって、自力で気づけたんでしょ? ナデシコが伊月くんだって。声変わりして、全然違ってたはずなのに。一回聞いただけで、すぐに分かったって言ったよね」
「……は?」
私を見る延藤くんの顔に、ハッキリと「意味不明」と書いてある。
それに気づいてはいたけれど、一度飛び出した感情は止まらない。
「ずるい! なんなの、その才能! 私は、本人に言われるまで、全然気づかなかった! 私の方が、絶対にナデシコも伊月くんも好きなのに! いっぱい声も聞いてたのに!」
スカートの上で、ギュッとこぶしを握る。
言いたいことは、たくさんある。
でも、一番は……。
「延藤くん、ずるいよ! だって、自力で気づけたんでしょ? ナデシコが伊月くんだって。声変わりして、全然違ってたはずなのに。一回聞いただけで、すぐに分かったって言ったよね」
「……は?」
私を見る延藤くんの顔に、ハッキリと「意味不明」と書いてある。
それに気づいてはいたけれど、一度飛び出した感情は止まらない。
「ずるい! なんなの、その才能! 私は、本人に言われるまで、全然気づかなかった! 私の方が、絶対にナデシコも伊月くんも好きなのに! いっぱい声も聞いてたのに!」



