「そういえば、延藤のグループと行った所って、どこだったんだ?」


フルーツパイを半分に切り分けながら、伊月くんが思い出したように聞いてきた。

私も、ナイフとフォークで桃のクレープを半分こ。


「行った場所? カラオケなの……」

「あー……、仲良くもない奴らといきなりカラオケは、しんどいな」

「だよね……。一曲も歌わないで、帰ってきちゃった」

「そっか。はい、半分」

「ありがとう」


伊月くんは、焼きたてのフルーツパイの半分を取り皿に乗せて、渡してくれた。

大きくてまん丸なパイが、半月になる。

上に乗った冷たいバニラアイスが、熱で溶け出していく。

おいしそう。