次の時間こそは、伊月くんと話をしよう。

そう決めてから、……約三時間。

休み時間のたびに、席を立とうとする私を延藤くんが引き止めて。

振り払おうとすれば、

「彼氏以外の男のところに行くつもり?」

と、人が聞いている前でけん制され、
そんなことを繰り返しているうちに、とうとう昼休みになってしまった。


つ……、疲れる……。


延藤くんの彼氏アピールもだけど、それ以上に周りの目が。


延藤くんは人気者だから、常に誰かが周りにいて、その人たちに聞かせるためにわざと煽って、
私に対し、「彼女じゃなかったの?」と、言わせている。