いつの間にか自分から距離を詰めていたことに気づいて、私は慌てて離れた。


「あっ、わ、ご、ごめん……!」

「いや……」

「……」

「……」


伊月くんが、私のことが嫌で目をそらしたんじゃないってことは、分かっていた。

赤くなった頬が、見えていたから。


しばらくの沈黙が流れて、空を見上げる。


「……やっぱり、今日……あついよね」

「……そうだな」


それはきっと、季節のせいじゃなくて。