「俺とただふたりだけでいても、つまんないよな」

「!!」


伊月くんが、苦笑いで私を見る。

そういう意味での「ごめん」だったんだ!


「ううん、私は、伊月くんと一緒なら、それだけでいいよ」

「え?」

「確かに、ナデシコの大ファンだから、一緒に音楽を聴いている時間もすごく好きだけど、それだけで伊月くんのそばにいたいわけじゃないよ」

「……」


つかみかかるような勢いで力説してしまい、伊月くんが目をそらす。