そう言って、伊月くんは扉の近くに腰を落として、こちらに手招きをした。


「真桜、ここなら日陰で涼しいから」

「あ、うん……」


あれ?
今……、あれ?


伊月くんは、ひとりになりたい時に屋上に来ていたと言った。

それは、私と隣の席になる前で、今は……。


「真桜、座んないの?」

「あ、は、はい……」


グイッと手を引かれて、隣に座る。


「ほら、ここなら、少しは日差しマシだろ。真桜、さっきから顔赤いから」

「ここに座ると、もっと顔赤くなっちゃいそう……」

「え、なんで?」


だって、全部、君のせいだから。