私……が?

え?


そのひと言で、頭の中で考えていたことが、全て吹き飛んでしまった。


私が、延藤くんとふたりきりでいるのが嫌って……、

それって、まるでヤキモチをやいている……みたいに、聞こえる。


「あー、ごめん」

「?」


余韻に浸っていると、伊月くんからしぼり出すような謝罪があって、私は首をかしげた。


「変なこと、言った。忘れて」


そんなことを言う顔は、頬が赤く染まっていて、少しでも隠すように、口元を手で押さえていた。