「るな、なくしてしまった記憶は無理に探さなくてもいいのよ。もし、思い出したならそれは嬉しいけど…わたしはちょっと複雑なの。やっと抱きしめることの出来た娘と離れ離れになるのは嫌なのよ…。今のあなたに言っても分からないと思うけど…とりあえず今はわたしになんて気を使わずに今を生きていてくれればいいわ」




ずいぶん長い話だったな


わたしには少し、理解しかねた


離れ離れになる?なんで?



わたしの過去はどんなものだったのだろうか…



時折見せる、あのお母さんの悲しい顔にはどんな意味があるのか…




最近のわたしは頭が痛くなることばかりだ



しばらく、謎は解けそうにない。