「るな?…あなた…、誰?」






わたしがそういうと女の人は





「…!?るな、わたしが分からないの!?」



と、取り乱しながら聞いてきたが



わたしには、なにも分からなかった




「わたしは……だれなの?」






しばらく呆然として立ち尽くしていた女の人は


すっと立ち上がり、わたしのベットにあったナースコールを押した




そして



「わたしの娘の記憶がないの!!!!!」