ペリドットの約束

「ロベルト、スプーンがありません」
私は、水というものはスプーンで掬って飲むものだと思っていた。

「ここではグラスに口をつけて飲むんだよ。最初は抵抗あるだろうけど」

「わかりました」

わたしはグラスに口をつけた。


「どう?」

「すごく、甘くておいしいです。わたしの知ってる水と違う……!」

「よかった」