ペリドットの約束

目を覚ますと、俺は泣いていた。

馬鹿らしい。

散歩にでも行くことにした。


南端の秋の海。そこは寒寒としていている。

そこに、あるはずのない人影が見える。
紺色のコートを着た女の子……

その女の子は振り返った。

「プリシラ……」

俺は歩みを進める。