「よくできました。勉強した?」 ぎく。 実はお屋敷にあった歴史の本を夜に読んだのだ。一夜漬けの知識はバレバレだ。 「やっぱり、おでこってじゃじゃ馬娘だな」 ロベルトはニヤリと笑った。 ロベルトはだんだんと、いろんな顔で笑うようになってきた気がする。私のおかげ?なんちゃって…… 馬車の一定のリズムが心地よい。 私は貰った小説を読むことにした。