何の取り柄もない田舎の村娘に、その国の神と呼ばれる男は1秒で恋に落ちる【後編】


辰は、ジャンヌの墓の前でうなだれていた。


「何も知らない方が、幸せっだったのか…。全て忘れてしまった方が…。」



しかし、その答えが返ってくる事はない。
その場には、ただ冷たい風が吹いているだけ。