どうしたものか考えたけど答えなんて見つからず、うずくまってどれくらい経ったか。
この場をうごけずにいると突然「え?」って女の子の声が聞こえてきた。
「菫ちゃん…?」
恐る恐ると言った感じで声をかけられて顔を上げると、そこには不思議そうな顔の楓ちゃんが立っていた。
「楓ちゃん?」
「ここおばあちゃんのやってたホテルの廃墟で時々来るんだけど、どうしてこんなとこでそんな格好…」
楓ちゃんはそう言うと私に近寄ってきてタオルを掛けてくれる。
楓ちゃんのおばあちゃんのホテルだったんだ…。そういえば楓ちゃんお金持ちだったもんな。
なんてことを考えて改めて楓ちゃんの顔を見て私は驚いた。
「整形、したの?」
「そう!また1歩菫ちゃんに近付けたかな?」
夏休み前にあった顔とまた変わっているのだ。
たしかに少し私の顔に近づいた、というか雰囲気?なんだろう。近づいた気もするけどなんかやだな。
「そんなことより!何があったの?もしかしてレイプされたの?大丈夫?」
自分のことはいいから!と楓ちゃんの言葉に私は静かに頷く。
この姿を見られたのに否定しても説得力無さすぎるしね。
「平気。帰れば薬もあるし、別に初めてだった訳でもないし大丈夫だよ。」
確かに気持ち悪かったけど、中に出されるのは前の彼氏もそうだったし、初めてでもないから騒ぐほどでもあるまい。



