【晄side】
サイコパス男が菫に暴行を加えてる隙に、ハルくんとやらが俺の縄を解いて地面に足をつけてくれた。
こいつ正気か??
好きな女をこんなボロボロにして、腹には自分の子がいんだろ?
「菫!!!お前ふざけんなよ!!!」
縄を解いてもらった俺はそのままサイコパス男をぶん殴って菫とサイコパス男の間に立つ。
俺の一撃を食らったサイコパス男は体勢も整えないで棒で殴ってきて避けられず受ける俺。
「っ!」
「死ね!!!!」
「お前がな!!!!」
こんなサイコパス男をもう菫のそばに置いておくことなんてできない。
俺は灯から菫を預かったんだ。託されたんだ。
俺がいない時は頼むって言われたんだ!!
だったら俺がなんとしてもこんなやつから引き離してやる!嫌われたとしても知るか。
「二度と菫に近づくな!!!」
「おめぇこそな!!!」
何度も何度も拳を顔に入れられ、俺の拳も相手に入れる。
こんな喧嘩なんてしたことないから拳が痛いな。
口の中が切れて血の味がする。
「俺はもう大事な人を助けれない男でいられねぇーんだよ!!」
「知るか!!!お前が消えればいいんだよ!!!」
殴りながら蹴りながら、そう怒鳴り合う俺にサイコパス男は棒をとって振りかざす。
それは勝てない。
そう思った俺は、咄嗟に近くにあった椅子を持って棒を振りかざされたと同時にサイコパス男の頭にぶち込む。
「「っ!!」」
椅子をサイコパス男の頭にぶつけた瞬間に俺の頭にも痛みが走って目の前が真っ暗になった。
俺は絶対に菫を守るんだ。



