そんなあたしの言葉を聞いたあらたは、 一瞬びっくりした表情をしたあと、妖艶に笑って見せた。 「素直なコは、好きだな。俺の香り、もっとやるよ。」 あたしが着ているシャツのボタンとぷつぷつと外しながら、あらたが言う。 「あんずの声が枯れるまで、な。」 そうして堕ちる。何度も何度も。 底なし沼のような、快楽の渦のなかへ…。 .