あたしが泣きやんだのを確認したあらたは、何事もなかったかのように、あたしから離れた。 もし、抱きしめて欲しい、とか、素直に言えればあらたは抱きしめてくれるだろうか…? ラグの上に座り込んだあらたを、目で追えば。 「ん?どうした?」 あたしの視線に気がついて、顔をあげた。 「んーん?何でもない、よ?」 「ふーん。」 あたしの言葉に今日は引っかからないらしい。 素っ気ない返事を返して、また、手元に視線を戻した。 .