「俺の、彼女は、あんずだ。」 「……。」 あたしの耳に入ってきた、あらたの言葉。 今、何て…? 肩から、手を離したあらは、あたしの目を覗き込んだ。 「俺の、彼女は、あんずだ。」 もう一度、繰り返された言葉の意味を、ようやく頭の中で組み立てた。 「…だって、あらた。前にあたしが聞いたら、彼女がいるって…。」 呆然として、呟けば。 「あぁ、確かにあんずと出会った頃には別の女がいたけど、すぐに別れた。」 …そう、ですか…。 ……え…? .