オレンジ色が溢れる部屋で、ただただ見つめ合う。 はにかむように笑ったのは、あらた。 あたしの手を持ち上げて、絡ませた後でリップノイズ付きのくちづけを甲に落とした。 くすりと笑って、あたしの反応を確かめる、確信犯。 絡まった指を持ち上げ返して、あたしも手の甲にキスをする。 そんなあたしを余裕で眺めている、綺麗な男。 「…あ…」 思わずそんな声が漏れたのは、ふいにあたしを抱き寄せたから。 .