最初に背中を見送ったその日から、あたしは何度彼の背中を見ただろう? 嬉しい気持ちで。 時には悲しい気持ちで。 飽きるほど眺めたその背中に、あたしは一度でも追いつけただろうか? ただ、好きな感情だけではどうにもならないことがあるんだって。 環境や立場が、好きな気持ちを越えることもあるんだって。 知りたくなかった真実は、あたしを苦しめた。 最後にすがった背中は、一度もあたしに振り返ることは、なかった…。 .