「…あんず。…好きだ…あんず…」 うわ言のように繰り返される、熱を帯びた単語に、嬉しさと切なさがこみ上げる。 ウソ、でもいいよ? 今、この瞬間、あたしを好きでいてくれれば…。 舐められて、噛みつかれて、ねじられて、触れられる。 まるでそれは、卑猥な小説のようでもあって、甘いラブソングのようでも、ある。 二面性を持つあらたのセックスは、優しく卑怯だ…。 .