少し桔梗さんとの間に沈黙があったあと、 私がもたれていた桜の木の花びらが風もないのにふわっと私をなでるように大きく揺れて舞う。 「きれい・・・、桜のしずくみたいですね」 思わず、桜の木を見上げて笑顔になる。 「ええ、本当に・・・、さあ、そろそろ部屋に、戻りましょうか。 こんなところ、誰かに見られては大変です」 「桔梗さんは心配症ですね。さっきと同じこと言って・・・」