「唯来はもう、俺の妻です。冗談ではなく」
「「――…!!」」
「今日お見えになったのは、娘を助ける為ではなく、唯来を的渕慧斗に金と引き換えに渡す為ですよね」
「「…………、」」
「「「何……?」」」
「それしか考えられない。帰って的渕親子にお伝え下さい。妻は渡さない。欲しいのなら、自分で直接来いと。まあ、来たところでしょうが」
「あの……!」
「あぁ。お2人にはこれ以上さ咎めません。お2人が居なければ、唯来は産まれず、妹にもならず、妻にすらならなかったでしょうから」
「まーたスイッチ入れたなぁ……。来未と言い的渕と言い、マジで勘弁してくれよぉ!このままだと、手柄は全部、達也の物。俺は社長にすらならないぞー?」
「唯来の件は後継者問題とは別だ!マサは引っ込め!2人も帰って来れ!」
「達也の伝言、頼みましたよ?直接対決も、こちらは怯みませんから」
「……達也君と奥様は、何をお考えで……」
「達也の考えは、達也が知る事。私の考えは、私の物です」
「「…………?」」
リビングを出て行ったたっちゃん。
追い掛けようとすると、お父さんが2人を追い出しに掛かる。
しかし、お母さんが足止めをし、お父さんよりも強気姿勢に出る。
お兄様と顔を見合わせ、その真意がわからず、首を傾げる。
「「――…!!」」
「今日お見えになったのは、娘を助ける為ではなく、唯来を的渕慧斗に金と引き換えに渡す為ですよね」
「「…………、」」
「「「何……?」」」
「それしか考えられない。帰って的渕親子にお伝え下さい。妻は渡さない。欲しいのなら、自分で直接来いと。まあ、来たところでしょうが」
「あの……!」
「あぁ。お2人にはこれ以上さ咎めません。お2人が居なければ、唯来は産まれず、妹にもならず、妻にすらならなかったでしょうから」
「まーたスイッチ入れたなぁ……。来未と言い的渕と言い、マジで勘弁してくれよぉ!このままだと、手柄は全部、達也の物。俺は社長にすらならないぞー?」
「唯来の件は後継者問題とは別だ!マサは引っ込め!2人も帰って来れ!」
「達也の伝言、頼みましたよ?直接対決も、こちらは怯みませんから」
「……達也君と奥様は、何をお考えで……」
「達也の考えは、達也が知る事。私の考えは、私の物です」
「「…………?」」
リビングを出て行ったたっちゃん。
追い掛けようとすると、お父さんが2人を追い出しに掛かる。
しかし、お母さんが足止めをし、お父さんよりも強気姿勢に出る。
お兄様と顔を見合わせ、その真意がわからず、首を傾げる。

