パート練をしていた教室にもどると、実里先輩と日音先輩が曲練をしていた。

「あ、吹くんおかえりー、一緒に合わせる?」

くりくりの大きな瞳で日音先輩が僕に話しかける。

「あ、合わせたいです!」

「ん、おっけー!次はね......」

日音先輩が楽譜とにらめっこしていると実里先輩が口を開いた。

「日音先輩、つぎ、先輩のソロですよ?」

実里先輩、悪い笑い方してる。

ちょっと面白い。