【先生×生徒シリーズ】青い月─先生と見た月─

時計を見ると、20時を少し過ぎていた。



「先生?帰らないで大丈夫なの?」


「何で?早く帰って欲しい?」


「そうじゃないけど…。彼女が待ってんじゃない?」



私がそう言うと、先生が笑い出した。



「俺、彼女いねぇよ?」



えっ?



「星野と同じ」



先生が笑顔で言った。



「私と同じ?」



「俺も振られたの。彼女に。しかもクリスマスの日に」



先生が髪をかき上げながら言った。



「自分だって振られてんじゃん。私のこと笑ったくせに!」



私は、コーヒーを一口飲んだ。



「同じだな」



先生が笑う。