【先生×生徒シリーズ】青い月─先生と見た月─

「なぁ…親は?」



タバコの灰を灰皿に落としながら先生が聞いてきた。



「父親はいない。母親は仕事。うちの母親、水商売してるから」


「そっか…」



コーヒーが出来上がり、リビングのテーブルの上に
コーヒーの入ったカップを置いた。



「ありがとう」



先生はミルクも砂糖も入れないで、
ブラックでコーヒーを一口飲んだ。



「でも…すげーよなぁ…」


「何が?」


「このマンション」


「そう?」



私は、コーヒーにミルクを入れながら言った。



「星野んちって金持ち?」


「別に金持ちってわけじゃないよ。母親がクラブのオーナーママだから…。それにこのマンションも自分で買ったのか、誰かに買ってもらったのかわかんないし」


「へぇ…」



先生はコーヒーカップを持ったまま周りを見渡していた。