「ルイっ、おはよう。 飯食いに行くかっ?」 毎朝同じ言葉をかけてくる陸。 何も答えない俺。 「俺、先行ってるから、後で来いよっ!」 そう言って部屋を出て行った陸。 何も聞いてこない陸。 俺が今まで、どんな状態でも、どんな事をしてても側にいてくれてた陸。 それさえ、俺は全て置き去りにしていく・・・ 全て無かったことに・・・ それだけが、俺自身が崩れてしまわないようにする術だから。