~~ルイside~~ 電車を降り、改札を出ると突如襲ってきた不安。 手のひらがジワジワと汗ばんできた。 俺は母親に会うことを決めた時、 なぜ俺たちを捨てたのかなんて、聞くつもりや、 お前は最低な奴だと、責めるつもりは毛頭なかった。 ただ、自分自身の過去に向き合わなければ、先へ進めない、そう感じているだけ。 目的の家は駅から徒歩5分も行かない高級住宅街にあった。