その後俺はあいつについて調べられる限り、調べた。 奴は一度親の会社に戻って、専務という役職で働いていた。 現住所は、帰国して以来ずっと同じ場所のようで、 それは俺の寮からわずか電車で15分くらいのところだった。 それを調べ上げた時は、正直驚くとともに恐怖でもあった。 会社は一年もせずに辞めている。 理由は分からない。 これが俺があいつについて知っている全て。 いよいよだ。 過去との決別の日は近い。