本当にその日から夏樹は私から離れていった。毎日一緒にしていた登下校は瞬とすることになったし、私の教室に遊びに来ることもなくなった。目も合わせてくれないし、嫌われちゃったのかと思うほどに……。


でも次第にそんな状況に慣れてきてしまったのか、夏樹のことを考える心の余裕がなかったのか、私は大してそのことを気にしなくなっていたと思う。

瞬との3回目のデートで家に呼んで、初めてキスもした。毎日優しくしてくれる瞬との時間は本当に幸せそのものだった。


でも……そんな幸せな瞬間は長くは続かなかった。