今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~

 その後は、美味しいお茶とお菓子を摘まみながら、みんなでたわいのないお喋りで盛り上がった。
「アルベルト、嬢ちゃん、ご馳走さん。今日は楽しかったよ」
「リリー、またね!」
「アルベルト様、今日はお招きありがとうございました。リリーちゃんは、また明日ね」
「リリーちゃん、明日は今日と同じくらいの時間に迎えにくるッスから」
 夕方になって、ガーデンパーティは惜しまれながらお開きになった。
 私はパパと手を繋いで庭先に立って、みんなを見送る。
「みんな、今日は来てくれてありがとう! またね!」
 パパと繋ぐのと反対の手を大きく振れば、みんなも手を振り返してくれた。
「……パパ、ありがとうね」
 みんなの背中が見えなくなってから、キュッとパパの手を握って感謝を伝えた。
「ん? それは何に対する礼だ?」