段々と意識が浮上して、くっ付いていた瞼がゆっくりと持ち上がる。
閉ざされていた視界が開き、一番に飛び込んできたのは鮮やかな緑色のふたつの輝石。目の前のそれは、これまでに見てきたどんな宝石よりも澄んだ輝きを放っていた。
……わぁ、なんて綺麗なんだろう。
おもむろに腕を伸ばし、緑の宝石に触れようとした瞬間、その手をグッと握り込まれた。
え?
「目覚めたか」
聞き覚えのある低い声で問いかけられてビクンと肩が跳ねる。
え!? ちょっと待って? たしか、この声って……ヒィッ!!
その瞬間、脳内に気を失う直前の出来事が蘇る。
義父となったアルベルト様に殺される私の今後についても思い出し、心臓が壊れそうな勢いで早鐘を刻み、恐怖で全身からドッと汗が噴き出す。
やだよっ、やだよぉ。私、まだ死にたくなんかない!
ひとり心の中で叫び、ガクブルと震える。
「おい、どうした?」
閉ざされていた視界が開き、一番に飛び込んできたのは鮮やかな緑色のふたつの輝石。目の前のそれは、これまでに見てきたどんな宝石よりも澄んだ輝きを放っていた。
……わぁ、なんて綺麗なんだろう。
おもむろに腕を伸ばし、緑の宝石に触れようとした瞬間、その手をグッと握り込まれた。
え?
「目覚めたか」
聞き覚えのある低い声で問いかけられてビクンと肩が跳ねる。
え!? ちょっと待って? たしか、この声って……ヒィッ!!
その瞬間、脳内に気を失う直前の出来事が蘇る。
義父となったアルベルト様に殺される私の今後についても思い出し、心臓が壊れそうな勢いで早鐘を刻み、恐怖で全身からドッと汗が噴き出す。
やだよっ、やだよぉ。私、まだ死にたくなんかない!
ひとり心の中で叫び、ガクブルと震える。
「おい、どうした?」