今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~

「うんっ! ありがとうふたりとも!」
「リリーちゃんと一緒に出掛けたり、ご飯を食べたり、ずっと仲良く……? なんだか妬けてしまいますわね」
「はははっ。リリーちゃんの中では、言うまでもなくヴィオラ嬢もそんな仲良しのひとりッスよ」
 私たちの一連のやり取りを見ていたヴィオラがポツリと零せば、すかさずバイアスさんがフォローする。
「まぁ、だったら嬉しいですわ!」
「俺もヴィオラ嬢とまたこうして一緒に出掛けたり、食事に行ったり、仲良くできたら嬉しいッス」
「え?」
 ……ん? ヴィオラがキョトンとした顔をしてバイアスさんを見る。私もなんとなく気になって、目線を向ける。
「また、お誘いしてもいいッスか?」
 こ、これは――!
 私の死亡エンドが回避されたことで、パパと正ヒロイン・ヴィオラの恋愛ルートもお友達エンドになった。そこに、待ってましたとばかりにヴィオラを狙う伏兵(バイアスさん)が現れた……!