ダグラスの賛辞と熱の篭もった眼差しが照れくさい。
「たしかにな。魔力持ちとは聞いていたが、光魔力まで自在にするとはさすがの俺も想定外だった。あの場を制する嬢ちゃんは、なさがら小さな女神のようだった。その稀有な力、アルベルトの元で遊ばせておくのは惜しいな。……どうだ嬢ちゃん、身回りは一切不足なく整えるし、魔力の扱いに長けた専属の師も付ける。俺が後見となるから王宮に身を寄せんか?」
名案だとばかりに王様が口にした突然の誘いに驚いて、パチパチと目を瞬く。
「父上、素晴らしいアイディアです! ……リリー、王宮においでよ!? そうすれば、能力をもっと伸ばせるし、なによりリリーがずっと王宮にいてくれたら僕はすごく嬉しい!」
ダグラスが即座に王様の言葉に賛同し、興奮気味にトンッと一歩踏み出してきて私の手を取る。
彼の期待の篭もった目にたじろぎつつ、口を開きかける。
「私は――」
「リリーはどこにもやらん!」
「たしかにな。魔力持ちとは聞いていたが、光魔力まで自在にするとはさすがの俺も想定外だった。あの場を制する嬢ちゃんは、なさがら小さな女神のようだった。その稀有な力、アルベルトの元で遊ばせておくのは惜しいな。……どうだ嬢ちゃん、身回りは一切不足なく整えるし、魔力の扱いに長けた専属の師も付ける。俺が後見となるから王宮に身を寄せんか?」
名案だとばかりに王様が口にした突然の誘いに驚いて、パチパチと目を瞬く。
「父上、素晴らしいアイディアです! ……リリー、王宮においでよ!? そうすれば、能力をもっと伸ばせるし、なによりリリーがずっと王宮にいてくれたら僕はすごく嬉しい!」
ダグラスが即座に王様の言葉に賛同し、興奮気味にトンッと一歩踏み出してきて私の手を取る。
彼の期待の篭もった目にたじろぎつつ、口を開きかける。
「私は――」
「リリーはどこにもやらん!」



