ゲーム内のリリーはここで死んでしまうわけだから、これ以降私がゲームのシナリオに登場することはない。ならば、私のこれからの人生は、シナリオの展開に縛られることのない自由――。
「リリー、さっきからずっと顔色が冴えない。今日は光魔力まで使ったのだ、疲れが出たのではないか?」
「ううん! 私、全然、疲れてなんかないよ!」
……そう、疲れてなんていない。
認識した現状に、なんだか心がふわふわして、ちっとも考えが追いつかないのだ。
むしろ、嬉しくて……。嬉しすぎて、この気持ちをどう表現したらいいのかが分からない。
「まぁ! 先ほど感じた神々しいほどの魔力の波動は、リリーちゃんでしたのね!? ……本当にリリーちゃんはすごいわ。光魔力まで操ってしまうなんて」
パパの口にした『光魔力』という単語を聞き付けて、ヴィオラが私にキラキラとした目を向ける。
「僕も驚いたよ。光魔力って、神話の中だけのものだと思ってた。……あの時の真っ白な光に包まれたリリー、すっごく綺麗だった!」
「リリー、さっきからずっと顔色が冴えない。今日は光魔力まで使ったのだ、疲れが出たのではないか?」
「ううん! 私、全然、疲れてなんかないよ!」
……そう、疲れてなんていない。
認識した現状に、なんだか心がふわふわして、ちっとも考えが追いつかないのだ。
むしろ、嬉しくて……。嬉しすぎて、この気持ちをどう表現したらいいのかが分からない。
「まぁ! 先ほど感じた神々しいほどの魔力の波動は、リリーちゃんでしたのね!? ……本当にリリーちゃんはすごいわ。光魔力まで操ってしまうなんて」
パパの口にした『光魔力』という単語を聞き付けて、ヴィオラが私にキラキラとした目を向ける。
「僕も驚いたよ。光魔力って、神話の中だけのものだと思ってた。……あの時の真っ白な光に包まれたリリー、すっごく綺麗だった!」



